雅(が)なかんざしで お洒落して
のどかに揺らぐ 時の毱
※
・雅(が)なかんざし:緑のユーカリに挿された、白いアナベルのこと
・アナベル:アジサイの一種
・時の毱(まり):そよ風でわずかに揺れるユーカリミルフィーユのたとえ
・ユーカリミルフィーユ:乾燥させたユーカリの葉をミルフィーユ層状にしたもの
・ユーカリの花言葉:追憶、記憶、再生、新生
【情景】
今回は、ユーカリミルフィーユと、アジサイのドライフラワーを見て筆を取りました。
感じたことをつらつらと書いていきます。
・アナベル
淀みなく漂白されたアナベルからは、どこか凛としていて、無為の簪(かんざし)のような洒落を感じました。
かんざしと言うと外の装いの印象が強くも聞こえますが、
この白いアナベルからは、意図的に着飾る様子もなく、ただ閑寂と佇んでいるかのような静けさが感じられました。
・ユーカリ
幾重にも重ねられたユーカリの葉からは、時間の流れやその複層性を感じました。
その葉をよく見てみると、ところどころ色が褪せています。
更によく見ると、葉が一部茶色くなっており、そこから一抹の侘しさや無常さも感じられました。
そんなユーカリミルフィーユが、小さな風で、静かに揺らぐ様を見て詠んだ歌です。
ここまでご覧頂き、ありがとうございました。
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