新型コロナウイルスの後遺症に関する医師からの情報

新型コロナウイルスの後遺症に関して、内科医や後遺症相談センターからご教示頂いた内容を纏めます。

  • 後遺症全般

・後遺症が続く期間は療養終了から2〜4週間の人や、数ヶ月単位で続く人や、1年後も残っている人など様々。

・基本的に対症療法のため、症状ごとにその科の病院の先生に診てもらうという方法を取る

・ワクチンに関しては、接種すると後遺症が改善したという事例もある。ただ、肺炎を罹患している場合は肺炎を治してからでないと接種出来ないので、まずは肺炎を治す必要がある。

一般的には、療養期間終了後から最短で3〜4週間後、余裕を持たせて2〜3ヶ月以上経過した後に受けるのが無難とのこと。

発熱

・療養期間が終わった後も、37度前後の何とも言えないような熱がずっと続くという患者が多い。

  • 肺炎、息苦しさ

・療養期間が終わったら、出来るだけ早い段階で内科や呼吸器科で肺のレントゲンを取っておいたほうが経過を確認できて良い。

・基本的には、内科で肺の経過を診てもらい、その指示に従う。

・肺の繊維化が見られるケースが多い。

・ウイルス型の肺炎は細菌型と異なり、抗生剤があまり効果的といえないので、酷くない場合は自然治癒で治すという方法になる。

・酸素飽和度は正常値で問題がないように見えても、息苦しさや肺炎の症状があることがある。

・酸素飽和度が正常値でも、心拍数がやや高くなることが多い。言わば、いつも使っている自転車が子供用のサイズになってしまっているようなもので、一回の呼吸で取り入れられる酸素の量が少なくなるので、そうなると数で賄うしかないので、結果として呼吸の数が多くなってしまうとのことだ。

・うつ伏せで横になるといいというが、その人にとって息がしやすいということが一番ななので、その人に合わせるのがいい。

・また、一般に座っているのが最も呼吸がしやすいので、苦しい時は座るといい。

  • 倦怠感、疲れやすさ

・身体が重く、だるくなり、疲れやすいという症状を訴える患者が多い。

・仕事に関しては、リモートワークのため、「終わったらすぐに倒れ込むことができるため、なんとか仕事をすることができる」という人も結構多いとのこと。

・出勤などで徒歩の時間が長く、体力的に難しい場合は、医師に伝え判断して貰い、療養期間を延ばすこともある。

・基本的には安静にしているしかない。

・「軽い散歩をしてもいいのか」という質問を受けるがら出来るのであればある程度回復に向かっているということなので、無理のない範囲でしてもらっていいが、それもできないという患者も多いので、その場合は無理せず家の中で軽く掃除をしたりなど、段階的な回復を試みるのがベター。

  • ・嗅覚障害、味覚障害について

・これに関しては感覚器官なので、内科ではなく専門の耳鼻科に行ってもらうのがいい。

・具体的には、感覚器官に一定の刺激を加えて少しずつ感覚麻痺を解いていく方法か、漢方の処方をすることが多い。

・サプリメントによる亜鉛やビタミンの摂取だが、食事が一番とのこと。亜鉛は、牡蠣、鰻、豚レバー、牛肉などに多く含まれている。サプリメントは食事も摂れない状態の人が栄養を補う上で最も効果が高いので、症状が酷かったときに飲んでいたらよかったが、もう食事を摂れるなら基本的な食事をしたらいい。

・また、ビタミンに関しても摂りすぎると結局尿で外に出てしまうので、サプリを飲みすぎても勿体ないことになる。そのため一定量の野菜やフルーツを食べるのがやはり良い。

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