5日目
朝9時前、熱が高い。息が切れる。
思えば、朝起きた瞬間が最も症状が辛く、毎朝、悪魔的な目覚めだった。
毎度目覚め方が辛い故に、寝るのも嫌になるほどだった。
体はほとんど動かなかったが、とにかく解熱鎮痛剤を飲まなければダメだと思い、床を這いつくばって、ガクガク震えながらヨーグルトを流し込んで、すぐに薬を飲んでパタンと横になった。
11時前、薬が効いたのか37.8度。
os-1ゼリーを飲む。喉が痛いので、基本は常温のものを摂取していた。
少し体調がマシな時には、窓際やベランダに空気を吸いに行っていた。空気の鮮度が全然違うと思った。
ちなみに、翌日には悪化するので、体力的にベランダにすら行けなくなり、窓際で空気に縋(すが)ることになる。
16時、オクラのインスタントスープを飲む。
味覚障害でかなり塩味が強調されるので、基本はお湯を多めにして薄める必要がある。
18時頃、喉が痛すぎるため、状況が悪い時は代わりに救急車に電話してほしい、と知人に連絡先と自分の住所を伝えておいた。
街も常にサイレンが鳴っている。
この日も「これでどうやって寝ろと言うんだ」というくらい酷い体調だったので、なかなか寝られなかった。
陽性反応が出てから、体調が悪くて一度もちゃんと寝られておらず、2〜3時間がいいところだったと思う。
睡眠不足も不安なところだった。
夜中、頓服薬を2錠追加しても38.8度までしか下がらず。
保冷剤で体を冷やしながら横になる。
「コロナが治ったら〇〇したい」と考えて頑張って!などとエールを貰うこともあったが、
そのようなことを考える余裕はもうなく、今日の命を明日へ、明後日へと繋ぐことしか考えられなくなった。