38度台の熱が続く。
手足の痛みは少しマシになる。喉の痛みが悪化。
朝から紹介してもらった病院に電話する。1つ目「申し訳ないけど、うちでは何時になるかわからない。他を当たってくれたほうが早い」と言われる。
また、「まず陽性だと思っていてください」と言われる。こうした対応が続き、4院目でやっと検査が受けられそうな病院を見つける。
この時点で、自宅付近も多くの感染者で溢れているのだと感じた。
いくら感染対策をしていても、スーパーや薬局での買い物や、人が溢れがちな電車や踏切の通過は生活において避けられないので、時に感染は避けられないと少し諦念を感じた。
外は炎天下で、私は発熱で朦朧としていたが、バファリンをさらに追加してフラフラで3.5kmほど歩いて検査に行った。
到着の頃にはバファリンプレミアムが少し効いていて、熱は36度台後半になっていた。
自分が行った病院では、1Fで通常の診療、2FでPCR検査を行っていた。
1Fの入り口で人とすれ違いそうになるので、人にうつさないように念のため通過を待っていた。
PCR検査の際に病院で感染するというリスクもあると感じた。
暑い個室に入れられ、30分ほど待った後に、唾液によるPCR検査を行う。
「規定の線まで唾液を入れてください。
一気には出ない人が多いので、少し時間をかけてもらってもいいですよ。」と言われる。
筆者は、然程時間はかからなかったと思う。
また、喉を見せたり心臓の音を聞いたり、パルスオキシメーターで酸素飽和度を測ったりする。
この時点では特に異常な数値は見られなかったようだ。
私の体が熱いのもあるかもしれないが、ご年配ならば倒れてしまう可能性もある程暑い、蒸し風呂のような部屋だった。
この時も手の甲が痛くて検査すら覚束ない状況だった。
「結果は明日の16時〜17時に電話で連絡します」と言われた。まず病院から結果の電話が来て、陽性ならその後保健所から電話があるらしい。
(ちなみに結果は15時50分頃に来た。)
検査の段階でカロナール、トラネキサム酸、デキストロメトルファン、カルボシステインが処方される。色々合わせて2,500円くらい。こちらは自費。
陽性の可能性があり、自分で薬局に行けないので、係の人が持ってきてくれる。
接触しないように、袋に入れてもらったお釣りを慎重に受け取る。
この一連の検査の流れが45分ほど。その後また炎天下の中徒歩で帰宅。
その後熱は38.4度。全く下がらない。
その後16時ごろ、手足の痛みは波があり、喉は基本的に痛い。熱は37.2〜38.8(解熱剤を飲んだ状態)。
17時頃から、真冬のように悪寒がするようになり、布団にくるまる。
少し寝て18時半頃、喉が痰で覆われていて全く息が出来ず、トイレに走ってなんとか痰を出す。
身体はオーバーヒート状態で、気づけば着ていたTシャツを投げ捨てていた。「よくわからないが、とにかく耐えられない。」という感覚だった。
この時の窒息は、何が起こっているのかわからない恐ろしさだった。
息が詰まると思ったら、できる限り痰を出そうとするのもいいのかと思った。
以後も、痰と喉の痛みに苦しめられる。
痰の粘度が高く、痰を出したくても苦戦する。また、痰は基本的に透明で、いわゆる風邪を引いた時のそれではなかった。
痰を出したくて仕方がないけれど、腫れによって痰を出せないような、閉塞的な苦しさが続く。
ちなみに、以前に胃潰瘍になった時もこうした喉の苦しみがあったが、その時よりは少しマシだったかもしれない。
このときから、肺にも違和感を感じ始める。
その後も37.7〜38.8度と、1時間の間にも大きな熱の変動が続く。
夕方の窒息が怖くて、寝るのも怖くなる。
一応晩御飯を食べる。
この時点では味覚と嗅覚は一応あった。