16日目
朝9時頃、正式にホテル療養終了が決まる。早かった。
帰りは自費で交通機関を使って帰る。
そのため、ホテル療養にも最低限の現金やカードを持っていっておいたほうがよい。
ホテル療養では、看護師に相談があってフロントに電話しても、「看護師から折り返します」と言われ、そのまま連絡がなかったりなどということもあり正直3食の食事以外は特になにかしてくれるというわけではなかった。
ただ、その食事がとてもありがたかった。
また、自宅療養だと光熱費がかなりかかるが、ホテル療養だとそうしたところも浮いてくるので大きいと思った。
保健所が定めている観察期間を過ぎると、自動でかかってきていた体温チェックの電話などもかかってこなくなる。
そういえば、新型コロナウイルスに罹患してから療養期間終了まで、食料やパルスオキシメーターなどの物資が届くこともなかった。
また、期間が終了した後に時差的に何かが届くこともなかった。
具体的にして頂いたことは、症状14日目のホテルの手配で、他は特段なかったと思う。
10時にホテルを後にする。
ホテルを出るときに、後遺症にどんな例があるのか記載された紙、後遺症の相談ができる病院一覧が記載された紙などが貰える。
SNSなどで「ホテル療養終了後したが、後遺症に関する案内も何もない」という声もあったが、この時点では私は貰うことができた。
以下に画像を残しておくが、特に興味がない場合は画像はサッと飛ばして頂ければと思う。
希望があればホテル療養の証明書を発行でき、後日受け取ることができるらしい。
あとは、再び37.5度以上の熱が出た場合は保健所に連絡をしてくださいと言われた。
(後日連絡したが、後遺症相談窓口を紹介されるくらいで、指定の療養期間が変わったりすることはない。)
かねてより肺に違和感があったため、とにかく検査ができる病院を探す。
家の近くの病院を探したが一向に電話に出ないため、家からは遠いが現在地(療養したホテル周辺)で探すことにした。
(後から振り返るとこれは少々判断ミスで、自宅から遠い病院だと経過を見てもらったり診断書を書いてもらったりするときに毎度かなり時間と交通費と体力を使ってしまったので、時間はかかってもなるべく自宅から近い病院を根気よく探した方がいいと感じた。)
架電しても病院は基本的に通話中で、4つ目くらいで漸く検査が可能な病院が見つかったので歩いていく。
ずっとベッドで寝ていたので、身体が思うように動かず、フラフラだった。
検査の結果はやはり肺炎だった。「確かに、肺炎になっていて、今は徐々に治りつつある肺をしている」と言われた。
また、後に後遺症相談センターの看護師の方に言われたが、
「療養が終了した段階ですぐに内科で肺炎の経過を診てもらうという選択は本当に素晴らしいです。
療養終了時点での肺炎の程度は非常に重要な参考材料になるので、以後の経過を追っていくためにも、このタイミングで内科に行くのはベストだったと思います」と言われた。
ちなみに、パルスオキシメーターの酸素飽和度が正常でも肺炎を患っている可能性はあるので、療養が終了したら念のため内科、呼吸器科でレントゲンを撮ってもらうとよいそうだ。
医師に仕事をできるのか聞いてみると
「仕事⁈ 無理無理。最低でも2週間はゆっくり自宅療養をしてください。」と言われた。
ちなみに、少し歩くなどの簡単な運動はしてもいいと言われた。
薬も出た。
PCR検査の時に貰った薬とほぼ同じだった。
また、細菌型の肺炎なら抗生剤での治療をすることが一般的だが、ウイルス性の場合は抗生剤があまり有効ではないため処方しないのが通例だそうだ。
正午に帰宅。
一応新型コロナウイルスでの療養は終わ李、肺炎患者という括りになった。
保健所からの連絡は数回で、食料やパルスオキシメーターが送られてくることがなかった。
これに関してだが、
若くて重症化リスクが低いと判断された場合は、特に何も配送しないこともあるとのことだ。
依然として発熱で身体がとても熱い。
簡単な家事をするだけで息切れがする。
夕方まで37.2度の微熱が続く。
相変わらず身体は熱い。
頭痛もいつも通りに、ドクドクと脈打つようにあった。
この日一番辛かったのは頭痛で、ずっと寝ていた。
17日目
3時前に息苦しくて起きる、基本的にこうした中途覚醒と付き合っていくことになる。
とりあえず喉の痛みなどはもうあまりないので、ほぼ通常に近い食事をとることができた。
熱は36.7~37.2度をうろうろしていた。