新型コロナウイルス症状8日目

朝9時前、38.6度の熱。

保健所長は9時に電話をさせますと仰っていたが9時には来ない。

10時前にかかってくる。今の体調を聞かれた。感染経路の確認や、濃厚接触者については何も聞かれなかった。

特に何かしてくれるわけではない。食料もパルスオキシメーターもいつになるかわからないと言われた。

ちなみに、結局何も届かなかった。保健所と電話をしたのは合計でも数回だけのことだ。

ちなみに、後に保健所の説明で明らかになることだが、保健所の判断で、「年齢が若い」や「重症化のリスクが低い」と判断された場合は、食料やパルスオキシメーターなどの物資の発送は特になく、療養期間が記載された紙がポストに入っているだけのこともあるとのことだ。私はその該当だったようで、何も来なかった。

ただ、私は保健所から最初の連絡が来る前の時点で三度救急を呼んでおり、保健所長から「本来であれば入院対象」と言われていたにも関わらず何も届かなかったとなると、それよりも前の段階で食料を送るか否かの判断が下され、その後の変更はないと考えるのが妥当であると思う。

そのため、食料なしで、書類だけが郵送された場合は、物資は来ない可能性が高いと思う。

紙に記載されていた発症日が実際の発症日と異なる件について連絡した。

「確かに仰る通りですね。意味がわからないですね.. 確認次第折り返します。」と言われた。

ちなみに3日後くらいに修正が入ったと連絡を受けた。

午後14〜16時頃。

凄絶な状況が続く。

痰はゴミ袋5袋分も出ていた。

体調が厳しい時はOS-1で水分補給するより他なかった。
一般的に1日に2本以上飲むのは良くないとされているが、やむを得なかった。

全身が熱い。

身体が鉛のように重く、ベッドにめり込んでいるかのようで全く動かない。

熱も高いのだろうが動けないので測ることができない。救急車も呼べる状態ではない。

とうとう認知が歪んでしまい、知覚もおかしくなり、世界を正常に認識できなくなった。

自分が誰なのか、今どこにいるかもわからない。

刺すような頭痛や、喉の痛みだけがただあるという感じで、私が誰であるのかなどはもはやわからない、痛みだけが存在する歪曲した世界だった。

この時、正直死ぬのかと思った。死ぬ前はこんな感じなのだろうか。

気持ちが折れたら最後だと思い、「自分は治る!」と心に何回も言い聞かせて、何日も必死に踏ん張る日々だったが、

同時に、もうダメなのではないか。いつ治るんだ、もう助からないのか。と一方で感じずにはいられなかった。

16時半頃、一応世界の感触が戻ってきた。

画面を見て色々確認したりした。

18時頃、薬を追加する相談をするためにPCR検査を受けた病院に電話した。

看護師が電話に出た。

私は息切れも酷く、正常に話せていなかったようだ。

「いやいや、薬もだけど、あなた今大丈夫⁈ 本当に大丈夫⁈ 息出来てるの⁈」と繰り返し聞かれた。

恐らく喉が痛く、息も苦しかったので、返事をしようにもレスポンスに時間を要していたからだと思う。

私は「…大丈夫…です。」のような感じで受け答えしていたが、

看護師は

「大丈夫かなぁ…. うーん…

いや、流石にこれはちょっと…

私、今から行きますね。待っててください。」

と言ってくれた。

一度電話は切れ、数分後に看護師から電話があり、

「すみません、どうしても医師の許可が降りず、自宅に向かうのは難しいです。本当にごめんね。

無理だと思ったらすぐ救急車呼んでね!」と残して電話は切れた。

19時前くらいにもう一度電話があった

先程の看護師だった。

もしもし!さっきの看護師です。

病院に内緒で、個人として今から家に行くから!ちょっと待っててね!」とこれ以上なく希望をくれる、まさかの電話だった。

もうダメかと思っていたので、光を感じた。

ベッドに横になり、待っていた。

防護服を着た看護師が来てくれた。

ヒヤロンという冷却剤で身体を冷やしてくれた。

後になってお礼の電話をしたときに仰っていたが、このとき相当悪化していたため、私が肺炎になっていると思っていたそうだ。

私のメンタルのために、この時はあえて言わなかったのだろうかとも思う。

足の付け根、首の両サイドは特に大きな脈があるそうで、とりあえずはここを冷やして解熱するのがいいらしい。

以後はその2点を特に重点的に冷やした。

看護師が言うには、解熱鎮痛剤のカロナールはそうキツい薬ではないから、どうしても症状が酷ければ、3時間に1回飲んでいいそうだ。

下痢だったが、症状が辛すぎたので18時、21時、0時、3時と解熱鎮痛剤を飲み続けた。

しかし、薬を飲んでもダメで

深夜の4時にも薬を2錠追加して、それでも39度超え。喉は激痛だった。

朝5時半になっても39度超え、依然として喉は激痛続きだった。

流石にこれ以上薬を飲むのはダメかと思い、震えながら横になり耐える。

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